初めてラット実験を目の前で見て吐いた話

 

こんにちは、B2の時化です。

 

たいした話ではないんですが、

夏休みに初めてラット実験を目の前で見て吐いた話

 

を残しておこうかなと思います

 

本当は記事にする気はなかったんですが、

今日ふと「これは書くべきなんじゃ?」と思ったのでささっと書きますね。

 

こういう汚い話や動物実験が苦手な方は今すぐバックを!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

もう大丈夫ですか?話しますよ?

 

 

タイミングが良くてたまたま見学できたラットでの薬物動態実験

 

この夏休み、私は研究室に通って実験やバイトをやらせていただいていました。

 

sike-science.hatenablog.com

 

上の記事で書いた研究室とはまた別の研究室の教授の話を聞きに行く日に

ちょうど教授がラット実験を学生に教えるとのことで、

教授に「見学しますか?」と聞かれたので

私は チャンスだ! と思ってすぐに元気よく「見学したいです!」と返事をしたんです。

 

当日細かいことは知ったんですが、行われる実験は薬物動態実験

流れは大体

 

ラットの重さを量る、尻尾にマジックでマーキングする

マウスに麻酔薬を注射する

ラットの体重をもとに血中濃度が全ての個体で一定になるようにサンプルを調製し、経口投与する

一定時間経過後、採血・採尿する

 

という感じだったと思います。

 

薬物動態を見るときは最近はラットでは行わず、ヒト肝細胞などを使うそうで

その研究室も今回の実験で最後になりそうとおっしゃってました。

 

大学の動物舎に入るのもその時が初めてで、私は見学できるのが嬉しくて前日からわくわくしてたわけなんですが・・・

 

 

いざ目の前で見ると・・・あれ、気分が・・・

 

動物舎内の実験室に入ると、6匹のラットがケージの中でカサコソ動いていました。

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こんな感じの

 

近くで見てもカワイイですし、触ってもふわふわ柔らかい。

 

ほのぼの見てたんですが、それから胸が苦しくなるような光景を目の当たりすることに。。。

 

というか、そもそも具体的にどんな実験するか知らずに見学した私も悪いんです。

 

 

最初に ウッ となったのはラットに麻酔を打つときですね。

 

なんの薬剤かど忘れしてしまったんですが、不可逆的に効く麻酔薬をラットの腹腔内に注射していました。

 

その、注射針を刺す瞬間にラットが「ピギャッ!」と鳴いて全身をビクッとさせるんですよね。

 

↓ こういう風にラットが動き回るので手で押さえながら注射する

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それがラットにとって最後の叫びとなるんです。

人間みたいなリアクションでつい感情移入してしましました。うっ・・・

でもまだ体調が悪くなるほどではありませんでした。

(いやこれまだ初歩)

 

 

 

そしてその後に、採血がしやすいように

ラットを仰向けに寝かせて首のあたりの皮膚をハサミでチョキチョキと切り、

太い血管をピンセットでチョイチョイと手前に引っ張って露出させます

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もうこのあたりでラットのなんとも言えないような血のにおいが鼻にツーンときました

しかも、血管の位置とかは個体差があり、すぐに見つかれば良いのですが

なかなか見つからないときはもっと切ったりピンセットでぐちゃぐちゃと。。。

 

それまでは間近で細かい動作を追いかけてみていたのですが、

だんだん見るのが生理的につらくなってきました

 

こう、胸から喉にかけてなにかが詰まるような感覚がいつのまにかしてきて、気が遠くなりました

 

 

その後、サンプルを経口投与するんですが

 

まず、みなさん経口投与って聞いて普通どう思い浮かべますか?

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↑ 一般の人がすぐ思い浮かべるのって多分こういう感じだと思います

 

 

 

↓ しかしこの実験では

 

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こんな風に注射器を喉の奥にぶっさしてサンプルを注入します。

 

その姿を見ているともう限界まで何かがこみ上げてきて。。。。

 

結局立っているのもままならないくらい気分が悪くなって作業をしているところから離れました。

 

 

本当はずっと見て実験の技術とか学びたかったんですが、

気持ちとは裏腹に身体がもう無理って感じで言うことを聞かなかったです

 

その後、時間をおいて再び実験の様子を見に行ったりしたんですが、

すぐにまた喉の奥からこみ上げてきそうになり、、、

 

 

しかし、動物舎は実験に影響を与えないために清潔にしておかないといけない場所、というのを入る前に聞いていたので

動物舎にいる間はぐっとこらえました笑。

 

動物舎を出たら一刻でも早く!という感じでトイレに行きましたね、

はあ~、ちょうど朝ご飯たべてなくて良かった~我慢できなかったかもしれないので

 

 

ラット・マウス実験は創薬において大切なのは分かっているけど...

 

今回行った実験はまだ浅い方で、腹や頭を開いたりというようなもっと残酷な実験があるのは知っていました。

 

しかし、いざ目の前で見るとインパクトがあって、意識とは裏腹に胸が凄く苦しくなりました。

結局その日は私にとってトラウマっぽいものになり。

 

実際に目の前で見るまでは、

「倫理的問題で動物愛護団体動物実験に反対している」

ということもよく聞いていましたが、他人事のように考えていました。

 

 

色々ぐるぐる考えたんです。

何であんなに気持ち悪くなったんだろう。。。

 

 

ラット、、、マウス、、、

あ、まって、私

ハム太郎大好きじゃん

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そういえば実験があった日の1ヶ月くらい前がハム太郎の誕生日で、LINEのプロフィール画像にしていたくらいでした笑

私の幼少期はハム太郎一色でしたね、そのくらい大好きです♡

 

 

じゃあネズミ以外だったらいいのかと言われると微妙です。

そもそも血が苦手で、そういえば道に落ちてる動物の死体も苦手だし、虫も苦手でした。

 

 

つくづく今の自分がin vivo実験に向いてないんじゃないかと思えてきました。

 

教授によれば「マウス実験は慣れですよ」とのことですが、、、

 

でも生物ならではの複雑性に魅力を感じていて、生物系には行きたいんですよね。

 

またチャンスがあったら、覚悟の上挑戦したいです。研究するために必要ならば。

 

まとめ

 

今回初めて動物実験を見学した日のことについて話しました。

あとから自分がブログを見返した時に、成長を感じるためにも。

 

 

生命倫理について踏み込んで考えるきっかけにもなりました。

 

良い思い出ではありませんが、こういう経験をさせていただいた教授にはとても感謝しています。

やる気満々で来たくせに気分悪くなってダウンしたことに大変申し訳なさも感じていますが笑。

 

くだらなかったところもあったと思いますが、

ここまで読んでくれた皆さん、ありがとうございました。