第五回ケムステVシンポジウム・座談会に参加しました

先日、第五回ケムステVシンポジウムに参加し、

その後の学生・ポスドク限定のV座談会にも抽選で当たったので参加させていただきました!!

 

参加できて良かった!ほんと、なかなかありませんよこんな機会!!

 

貴重な学びと体験の場を無料で提供してくださったケムステの皆様に感謝です。

 

今回のブログではシンポジウムの軽い感想と、大まかな座談会の雰囲気を伝えようと思います。

 

「V座談会、気になってるけど参加ボタン押せてないんだよな~」

 

という方にとって、ぜひ検討してもらい、参加の後押しとなれたら良いなと思います。

 (というのも、今回の座談会で一部 希望者<定員 となっていてこれはもったいなさ過ぎる…と思ったからです)

 

〈目次〉

 

第5回ケムステVシンポ

www.chem-station.com

 

テーマは「最先端ケムバイオ」

発表者の先生と講演テーマは以下のようになります。

 

浜地 格 先生(京大・工/ERATO 教授)

「生体夾雑系のタンパク質有機化学が目指すもの」

 

安藤 弘宗 先生(岐阜大/G-Chain 教授)

「合成化学で糖鎖の未知を切り開く」

 

山東 信介 先生(東大・工 教授)

「分子設計で実現する次世代バイオイメージング」

 

まさに化学→生物への限界に挑戦した橋渡しの有機化学技術といった感じで、

一部論文発表前の貴重な情報も公開してくださりました。

見所もたくさんあって、すごく面白かったです。。。

 

私はまだ研究室配属前で化学系に行きたいとか生物系に行きたいとかちゃんと決めてるわけではなくて、むしろ分野を狭めずにいろんな学問とか研究に触れていたいのですが最終的に創薬がしたいのは絶対あって、そうなるといろんな機能のある分子を見ると「じゃあ生体に応用したらどうなるの?」ということを考えちゃうわけです

 

薬の材料は主に有機合成でつくられますが、

実験室で普段有機合成が行われる試験管内と生体の中とでは反応の様子や条件が全然違ってきます

 

生体内には標的分子以外にもとてつもなくたくさんの分子がごちゃ混ぜにうごめいていて、且つたくさんの化学反応・構造変化(いわゆる代謝)が絶えず起こっていて

その上に、人間の身体の中は未だ解明されていないことばかりです。

 

つまり、

「生体内で狙った機能を発揮できる分子をつくる」

ことには大きな壁があるわけです。

 

ここの壁を分子を操る有機化学技術でいかに越えていくかの最先端の研究が、今回のVシンポジウムで語られた内容でした。

 

ケムバイオ、面白いなあ

私は今のところ有機化学弱者なんですけど(汗)、

こういう、限界に挑戦して新しい世界を切り開いていくのを見るの凄くわくわくしました。

有機化学のおべんつよ頑張ってやってみよう(n回目)

 

V座談会の様子

 

実は私 V座談会に参加するのはⅡ回目で。

 

sike-science.hatenablog.com

 

前回は第二回のケムステVシンポの後の座談会に参加しました!

今見返したら「ヒナ鳥が口を開けて~」とか書いててウケるんですけど。

本当そうで、皆さん、遠慮せず質問しましょう!

 

V座談会自体は第二回から開催されていて、第三回、第四回も本当は参加したかったのですが予定が合わず、

今回は参加できそうだったので、研究室配属前B2という身分ですが素晴らしい研究成果を残されている先生方のお話が聞きたかったので勇気を出して応募してみました!

 

応募~開始前

 

発表者三名のどの座談会に参加するか選べるのですが、

私は将来創薬をしたいので、面白そうなペプチド創薬の研究もしている山東先生の座談会を選びました!

(まあ、今回のVシンポジウムで山東先生が発表されたテーマはペプチド創薬とは別の分野、小分子による核偏極イメージングだったのでそれについてのお話は聞けなかったのですが、、、、後になって、ペプチド創薬の話も切り出してみるべきだったかなあと後悔はしています)

 

山東先生のペプチド創薬についての記事はこちら↓

park.itc.u-tokyo.ac.jp

(URLは山東研究室ホームページより)

 

前回参加したときはZoomを使っていたんですが、今回のV座談会はSpatial Chatを使ってしました!

このSpatial Chat、私も初めて使ったんですけど

URLさえ分かればアプリのインストールやアカウントの登録なしで使えて、

画面上で自分のアイコンを動かせて近くの人の声は聞こえるが遠くの人の声は聞こえないと言う仕組みになっています!

なので、皆が一つのフィールド上にいたとしても別々の場所に集まればそれぞれ別の話題について話せるという感じです!

 

ただ、20人?近くが同時にマイクとビデオをオンにしていることもあってか通信があまり安定しなくて、私も一回クロームが応答なしになって再度入り直しました(^_^;

 

V座談会が始まり・・・

山東先生の座談会指定エリアにアイコンを移動させて、座談会が始まりました!

 

山東先生+学生・ポスドク5名+ケムステファシリテーターの方1名

というメンバー構成で行われました!

 

まず自己紹介が軽くあって、そのあと参加者が各々質問していくという感じで、

会話が少し空くと山東先生はすごく気さくで話し上手なお方だったので山東先生が参加者の方に話題を振ったり、ファシリテーターの方が会話に沿って山東先生に質問をしたりして

 

座談会の1時間、終始特に会話は途切れることはなく和やかな笑いありの雰囲気で色々なお話を聞くことが出来ました

 

内容としては

今回の研究発表に関する「何で○○を使ったんですか?△△ではどうなりますか?」というような質問から、

山東先生の研究に対する思想・哲学、研究の難しさ・楽しさ、研究室の管理のお話など、幅広かったですね。

 

聞いていて「なるほどなあ」と思うことばかりで、メモがはかどりました。

 

もっとたくさん質問したかったのですが、当日テーマだと知った核偏極について未勉強すぎて質問が浮かばず。。。(別のテーマだと勘違いしてて(^_^;反省です)

 

あとやっぱり、自分の研究を引き合いに出して質問したりできるので配属前はちょっと不利というか話が広げづらいというか、、、

自分が参加する分には貴重なお話が聞けて本当にありがたいですけど、他の参加者にとっては専門性が欠けているので話しづらいのかも知れないなあと思ったりしました

研究室はやく配属したい

 

でも、本当に参加できて良かった!!密度の高い1時間でした!!

 

本当に山東先生、そしてこういう機会を用意してくださったケムステの皆さんには心から感謝しています!

 

座談会終了後

今回はSpatial Chatを使っていたので、座談会が終わりケムステ運営の方がログアウトしても

座談会参加者は参加者同士でそのまま会話し続けられるというシステムになっていました。

 

ここでまた一つ反省があるんですが、私の元々の恥ずかしがり屋の性格が出ちゃいましてすぐSpatial Chatを閉じちゃったんですね。。。

 

でも、座談会の参加者の方で偶然ご縁があった方がいて、

もっとあの場に残って色々話せば良かったな嗚呼ってその後お風呂に入ってるときに思いましたね

 

次、こんな機会あったら恥ずかしがってる場合やないぞと、自分に喝が入りました

 

まとめ

ケムステVシンポ・座談会最高!

 

そして座談会参加を迷っている方に伝えたい、

話し下手B2の私でも素晴らしい体験が出来てなんとかなっているのだから

きっとあなたも大丈夫!

 

また、今日一日を通して強く思ったこととしては

「質問力」をつけたい

ですかね。。。

 

小さい頃から恥ずかしがり屋で質問をするという経験があまりにも少なすぎて(高校時代も全然質問してこなかった)、質問が全然浮かばないんですよね、

大学に入ってから質問する大切さに気づいて、今困ってます

 

クリティカルな部分や他とは違う着眼点を突いたような、そしてその人だからこそ聞けるような、

そんな質問がゆくゆくはすぐ思いつけるようになりたいし、そして質問する勇気も足りてないのでそれも含めて。

 

もちろん質問するにはその内容についてある程度勉強していかないといけないので勉強していきながらだとは思いますが。

 

皆さんが質問する時に何か気をつけていること等ありましたら、コメント欄にでも教えていただけるとありがたいです。

 

ここまで読んでくださってありがとうございました。

 

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追記

 

ケムステVシンポの開催報告でこのブログが紹介されました!

www.chem-station.com

 

ありがとうございました。